本人が「楽になった」と 感じるのは…解説その1

2007年3月某日(某曜日)
テーマ:
解説その1です。


パターンBの特徴の説明です。

どちらかというと 遺伝的素質が大きいのです。
環境的要因は 2番目です。

 次のように考える 遺伝的特徴があります。
  自分は 絶対に正しい!
  自分は すべてのことが 分かっている!

   この特徴のため 人の感情を 理解することが 上手ではありません。
   そのため 安心感が足りず 常に攻撃されていると感じやすくなります。

   それで 2次的に 次のように 理解します。

  自分は 常に 不当に 扱われている!

   常に攻撃されているので 反撃します。
         ↓
  自分を 非難中傷する人間は 絶対に間違っている!!!!!


 この特徴は かなり人によって 程度の差があります。
 同じ傾向があるといっても すべての人が パターンBには なりません。

 たいていの人が 少し高飛車になったり
 一番になりたがったりする というだけです。

 心温まる関係が いずれ できるように なります。

 パターンBになる人は この中でも素質的に 程度が 際立っています。
 「世界は 自分を 中心にして 回っている」のです。

 そこへ 環境要因が 加わります。
 感情の通わない 押さえつけられた 環境です。


 環境として 一番大きなものは 母親であることは よく知られていると思います。



 では その「母親の特性」についてです。

  同じような 遺伝的特質を 持っています。
  母親は 高圧的な 表現形式では ないことも ありますが
  祖母が そういうタイプだったり
  叔母が そういうタイプのことも あります。

  素質的には やはり 際立っている 家系です。

 母親本人は
   自分は 「努力して」すべてが 分かるようになった。
   愛情を持って 人に接していられる。
   もちろん 子供にも 愛情豊かに接してきた。
   自分は 十分なことを してきた。 
                  と 感じています。

 実際は 人の感情が 理解できないので
 罵詈雑言を浴びせたり 脅したり 刃物を持ち出すこともあります。
 体罰も 当たり前。

 診察場面で 患者さんに 付き添ってくることも まれにありますが
 その人と 話をするのに 勇気がいります。
 いつも 毒気を 浴びせられているようで
 気持ち悪くなって しまいます。
 次のようなことは 必ず 話していきます。

 「以前は 全く問題なく 良い子でした。」
 「愛情を持って 育てて 来ました。」
 「薬を飲むようになってから わがままになって 
おかしなことを 言うように なりました。」
 「これ以上 本人の わがままを 聞いていたら こっちが おかしくなります。」
  
 患者さんには 決まって
  「あんなところに通ってるから おかしくなった。」
  「もう病気じゃないんだから 薬はやめなさい。」
 ということを 話します。

 そして 猫なで声で とくとくと 自分の考えを説明します。
 こんなに 愛情を持って 分かってあげられる人はいない
 などと 言うのです。

 子供が 「あ〜〜〜〜そうだな」と 思うまで 説明は続きます。
 「もうわかった 私が悪かった。ごめんなさい。」というまで 続きます。

 反論を しようものなら
 「この世の終わりまで 悔やませてやる」
 という勢いで 攻撃されます。


まだまだ 書きたいことは ありますが 時間がないので 後ほどにします。

パターンBの人は 「自分は パターンBでは 決してない」と 感じます。


<<Back Top Next>>