朝のお説教 第24回

2003年6月2日
テーマ:
朝です。
絶対に朝です。

希望者モデルシリーズ 第2弾です。
今日は、沓呂 源内(くつろ げんない)さんに 登場して いただきます。
源内さん 科学者です。
本当は 理論物理が 本業だったはずですが、いろいろ 思いつくので
あれこれと 手を出して いろんな物を 作ってます。
お父さんの 沓呂 頑納(くつろ がんのう)さんも 大学の工学部の先生で、学者様でした。
もうすでに 亡くなっているのですが、
頑納さんも 結構 落ち着きがなくって、すぐに かんしゃくを起こして 爆発してました。
さて、源内さんですが、小さい頃から それはそれは 落ち着きの 無い子でした。
頭が悪い わけでは ないのですが、じっとしていられないし すぐに 
かんしゃくを 起こして 「癇(かん)の強い子だねぇ」と いわれてました。
でも 覚えられない事が いくつか ありました。
今でも なんですが、
右と左を しょっちゅう 間違えてます。
漢字は よっぽど難しくないと 読めるのに、書くのは 少しあやしいです。
足し算、引き算も 少しばかり 間違えます。というか、遅いです。
家の近所なのに、家に帰る道を よく間違えてました。
こうやって書くと、おばかさんのように 思えますが、賢いところが あったのです。
誰にも 思いつかない ようなことを いつも考えてました。
同じものを 見て、違うことを 考えてました。
この特徴は、一種の 学習障害の人に 見られます。
      学習障害というのは、
      特有の理解力不足が あることをいいます。
      文字が読めなかったり、計算ができなかったりします。
      でもこれは、大なり小なり 誰にでもあることです。 
      朝のお説教−基礎知識で 説明を してみましたが、
      みんな それぞれ 特有の 「心の窓」のかたよりを 持っている ものです。
      源内さんの場合、どれ一つとして ひどいものは ありませんでした。

でも、源内さん、子供のころから 大変でした。
人の説明では よく分からないのです。
わかりやすく 説明して くれている はずなのですが、ピンと こないのです。
大体が、人の説明を 聞いていられるほど じっと してられなかったのですが。
自分で 繰り返し やったりすれば 納得いくのですが、
理由の よく分からないものは 何べん 覚えようとしても 間違えます。
だから しつこいように、同じことを 繰り返します。
何万回も 繰り返すと、自分なりに 理解します。
いつも、その時の ブームが あるようで やることは その時その時で 違います。
小さい時には、食べ物にも ブームが ありました。
ずっと 同じものしか 食べないのです。
でも、どうかすると 他の物に ブームは 移ります。

こんな源内さん 自分でも悩みます。
「どうも 自分は 変なんだ。」「何をしてても苦しい。」「じっとしていられない。」と。
心を 落ち着かせるために、色々な 本を読みました。
でも しっくり きません。
20歳ぐらいになると 自分を 落ち着かせるために、あれこれ作りました。
まずは、名づけて「全身貧乏ゆすり機」。
大きなヘッドホンで ビートの利いたリズムを流し、両手に 低周波治療器の 電極を貼り付け、
足には、マッサージ器がブルブルと。
コレをつけて 映画を見ながら 本を読むのが 好きでした。
つぎに、「全自動足踏み機」。
コレは、両足を 機械にセットすると 立っていても 座っていても 足踏みをします。
リズムは 自由自在です。
コレをつけてると、源内さん よく寝ます。
それでもいつも 何か落ち着かず、ジタバタしていました。
かんしゃくはひどいし、衝動的に 何かを始めます。
気持ちが スカスカして お酒を浴びるように 飲んだりも していました。
お酒が入ると ちょっと普通に 話も できていました。
難しい話は、お酒が 入ったほうが 上手でした。
コーヒーや こ〜いお茶も 大好きです。 
浴びるように 飲みます。

こんな源内さんでしたが、最近やっと 分かってきました。
自分は どうなっているのか、どう落ち着かせたら いいのか、どう喜ばせたら いいのか。
理屈が分かれば、源内さん 強いんです。
体系立てて ものを考えるのは 得意です。

きっと そのうち 何とかなるでしょうね。

長くなりました。お付き合いありがとうございました。

次回は、重なるキャラの モデルさん達 です。
旦徳 うの(たんとくうの)さんの 妹の 旦徳 玲奈(たんとくれな)さんの予定です。
お楽しみに!!!

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