朝のお説教 第32回その2

2004年12月9日(木曜日)
テーマ:
遅くなりました。
本当は、昨日のせるでしたが
書いてみると大変で、手間取ってしまいました。

さて テストの解答と テストの続きです。
これは、人の見方・読み方の 練習です。
考え方を、磨いてみてください。
答えは あるような 無いような ものです。

 問題1
片方は 子供が好きで、もう片方は 見るのもイヤです。
どちらが 子供好きでしょうか?
答えと、その理由を 述べなさい。

 【答え? 考え方のヒントです。】
この文章だけを見ると どちらでも 可能性はあります。
条件は 似たようなものです。
どちらも あまり人間関係は 上手では なさそうです。
どちらもイメージとしては いやな感じ かもしれません。

まず、「子供が好き」ということが どういう意味か 考えないといけません。
   好き=人間好き・優しい
という図式を すんなり 頭に 浮かべては いけません。
虐待をする人の中にも 子供が 欲しくて欲しくて たまらない人が 多くいます。
まるで 愛玩動物を 欲しがるように 子供を欲しがる人が いるからです。
つまり ペットです。

さて ここでは 一応 「ホントに子供が好き」な人と そうでない人 ということにします。
そうでないと 子供が 好きでも 嫌いでも おんなじタイプに なってしまいますので 面白くありません。

☆パターン1 子供が好きなのが 本十羽那美(ほんとわなみ)さん だとすると

なんだか バラバラな 家族関係のようですが、バラバラでは 子供好きに なれません。
きっと結構 反発しないで つながっているところもあると いうことです。

で、家族の間で つながりがあると仮定します。
つながりがあるから 那美さんは 進学するときに 自宅から 通学する道を 選んだということになります。
一般的に 家族の つながりがあるなら 愛情・プラスの評価などの 良いイメージを 親からもらいます。
でも、自分に 良いイメージを 持たせてもらっていたら 整形など したがらないはず。
だから 他の事情が あったと 考えるしかありません。
きっと 誰か他の人から 相当 顔立ちのことで いじめられていた なんてことが あったという考え方が 成り立ちます。
つまり 那美さんは 並みじゃなくって、実は 「並み以下」の 評価を受けるような 顔立ちだったということです。 

☆パターン2 子供が好きなのが 浦山椎菜(うらやましいな)さん だとすると

椎菜さん 家族と 一緒にいるのも いやなように 思えます。
家族が嫌いなのに 子どもが好きっていう人は いるでしょうか?
もちろん ペットとしてではなく 人間として 扱うとしてです。
そんな事って あるのでしょうか?

実は あります。
家族が 嫌いなのではなく、なんでも 体験したい じっとしていられないので
家を 離れている人が います。
子供が好きだとすると 椎菜さん きっと そんな 落ち着かない人なのです。 
いやな感じの人に 文章からでは 感じますが、すべては「落ち着かない」せいなのだ ということです。
また、「落ち着かない」人だと 考えても 矛盾しないことが いくつかあります。

一つは食べることです。
「落ち着かない」人は やたら 沢山 食べる傾向にあります。
過食ではなくて、多食ということです。
多食なら 他に楽しいことを見つけたら やせても リバウンドしないことが あります。

もう一つは、「今の趣味は、人の彼氏を 取ること。」です。
「落ち着かない」人だと 自分の好みが 分からないことが あります。
次々といろんなことが 素敵に 思えてしまいます。
「自分らしい好み」が 一定しないのです。
だから、「他の人の彼氏」が 素敵に 見えてしまうのかもしれません。
素敵に見える人に対して 愛想よくしているだけで
彼氏の方から 近寄ってきてしまい 
結果的に 彼氏を とった事に なるのかもしれません。

 問題2
本十羽那美さんの両親は、優しいのでしょうか?冷たいのでしょうか? 
答えと、その理由を 述べなさい。

一般的に考えると、優しくない という 方向で 意見は 一致すると 思います。
そこで、優しいと 考えるのは 可能かどうかに しぼります。
問題1での解説を ふまえて 説明したいと思います。

子供が 整形するっていうのに 同意して 協力する親って?
どう考えても 変なような 気がします。
まず 那美さんが すごく「並み以下」という 条件以外では ありえません。
那美さんの外見が、人並みなら 親から見れば すごい美人に 見えていたはずです。
愛情のある親なら そんなものでしょう。
ですから 愛情のある・優しい親とすれば 那美さんは 「人並み以下」でないと いけません。

それでも 不憫(ふびん)に思う 親は いるのでしょうか?
それが実は いるのです。
「三歩下がって夫の後を追う」「三つ指をついて夫を送り出す」「親しき仲にも礼儀あり」
なんていう感じの 家庭なら 愛情はあっても 不憫に思う親は あるかもしれません。
そんな家では「親から もらった体を 傷つける」などと、親御さんは 怒りません。
いつも 親御さんは 世間に対して 我慢することに 慣れていますので、
自分のことを 考えに入れない 可能性があります。
ですので、子供の希望を 優先してしまうかも しれません。
こういう家の 考え方は 比較的冷静です。
世の中で 通用するかどうか 客観的に 判断する傾向が あります。
「客観的」に見て 「並み以下」と 判断されれば
整形に協力する ということも 起こり得ます。 

どうでしょう??
役に立ったでしょうか?

これでは 答えになっていないと お叱りを 受けそうな 気もします。
そこで問題です。

問題3
両方ともいやな人という 結果もあるのですが、
ここでは 明らかに二人の中身は違うと いう事にしてあります。

違うとしたら どちらの人が 良い人でしょう?
お友達になるなら どちらの人と なったら良いのでしょう?
答えがわかるヒントが たった一ヶ所だけ あります。
探して、理由を述べなさい。


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