朝のお説教 基礎知識その2

2003年6月2日
テーマ:
誰が なんといっても 朝です。

基礎知識その1で「感じ方、受け取り方」の 脳の特徴は 遺伝子で 決まっていると 説明しました。

実は、遺伝子で 決まっていることに もう一つ 別の 特徴があります。
それが理由で、子供の病気が 発生する事が 有ります。
(後天的に、病気などで 問題が 発生することも あります)

受け取り方の かたよりとは 別に、
感じる、理解する 「心の窓」の 開き方が 人によって 違います。
情報の 入る「入り口」が 広い人と 狭い人が いるのです。
すべての情報が ストレートに頭に入る(理解できる)人は、「入り口」が 広い人です。
たとえば、歴史の本を読んで、誰が何をしたか などが 割とすぐに 覚えられる人は、
「入り口」が 広いといえます。
そういう人は 他の物事でも 理解し 飲み込むのが 上手です。
この理解の仕方は、「文型の脳」と いえる かもしれません。
逆に、理解できる「心の窓」が 狭い人も 結構います。
こういう人が 色々なことを 理解できるようになると、その人は
「理系の脳」を 持っていると いえます。
というのは、色々なことを 体系付けることで 理解するからです。
理系の人が 歴史などに弱いのは、誰が何をしたか という事に 理由付けが できないので 
この情報を 記憶の どこに しまえばいいか 判らないからです。
心の中の どこかの情報と 結びつけて やっと 理解できるのです。
これは 乱暴な わけ方です。
「入り口」の状態によって いろいろな人が いますので。

中には 変わった人も います。
「心の窓」が 狭いのに 体系付けて 理解できない 人たちです。
直感や 特殊な能力(霊が見えたり、植物の声が 聞こえたりする など)で
補って、物事を判断します。

LD(学習障害)という障害が あります。
知的能力は低くないのに、どうやっても ある特定の 領域のことが 理解できない 障害です。
次のような項目が、中核症状とされています。
    1.言語能力の困難
    2.書字・読字の困難
    3.算数・計算の困難
    4.推論の困難
この項目すべてが 当てはまる わけでは ありません。
このうちのどれかが あるということです。
程度も 人によって かなり差がありますが、
「心の窓」が、かなり狭く なっている状態と いえます。
こういう人は 物事を理解するのに 独自の その人特有の やり方を 身につけます。
うまくできると 特殊な才能を 発揮できるのですが、
理解できるように なるのは、かなりあとです。
その人の やり方が なかなか 出来上がらないからです。
うまく出来上がらないと、頭の中が 落ち着きません。
頭の中が 落ち着かない というのは、心が 落ち着かない ことです。
それに 自信もなくなります。
自分は変なんだと 思ってしまいます。

LD(学習障害)には 上にあげた 問題の 他にも
    1.社会性の困難
    2.運動の困難
    3.注意集中の困難、多動による困難
などの特徴が あると されていますが、
3の問題は ADHD(注意欠陥多動性障害)と 呼ばれる 障害の 特徴です。
つまり、LDの人の 一部は ADHDにも なっている という ことです。
ADHDについては また別の機会に くわしく説明したいと思います。

ただ 知っていて 欲しいのは、次のことです。
1.誰にも 「心の窓」の 開き方に 違いが あること。
2.「心の窓」が 狭いほうが 物事を整理しないと 理解できないこと。
     逆に言うと、体系付けて 理解できること。
     「すごく狭い」と、特殊な体系を 作る可能性の高いこと。

長くなりました。
お付き合い いただき ありがとう ございました。
何かの 役に 立てて ください。

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