朝のお説教 第27回その2

2003年7月16日(水曜日)
テーマ: カゲモンの挑戦
おはようございます。
久しぶりに 朝のお説教の時間です。
今日は、「カゲモンの挑戦」第2話です。
間が あいて しまいましたので、てるさんの HPを 参照してください。

日影 紋佐(ひかげもんさ)さん 週末の休みを利用して、
矢井 華留蔵(やいけるぞう)さんのところに お手伝いに 行くことに しました。
華留蔵さん ナポリタン・マスチフという 大きな犬の ブリーダーを しています。
日本では ほとんど 見かけることは ない犬です。

紋佐さん 少し不安です。
用意するように 言われた物が 不安です。 
まず、もう暑い季節なのに、厚手のトレーナー。それも できるだけ 丈夫なやつ。
それに、有刺鉄線を さわっても大丈夫な すごく丈夫な 皮の手袋。
ローラースケートでよく使う 肘あてと 膝あて。 
     これは 何のため なんだろう??
     かまれる ということ かな??
     あんな口に かまれる??
     かまれると 死ぬかなぁ?
     ちょっと 不安だなぁ・・・

紋佐さん ブツブツ 独り言を 言いながら 歩いてるうちに、
矢井 華留蔵(やいけるぞう)さんの所に 着きました。

華留蔵・・・やぁ、来たね。
      時間より 少し早いね。
紋佐・・・・おはようございます。よろしく お願い いたします。
華留蔵・・・まぁ、中に入りなさい。
      これが かみさんの やゐ(やい)です。
      矢井やゐ(やいやい)ですわ。
      やいやい うるさくって たまらんのですわ。
      うちは 子供が おらんので おるのは あとは 犬だけ。
      成犬が 10匹。そのうち もう引退したのが 2匹。
      春に 生まれて 次の親犬になる 予定のが 4匹。
      お願い しようと 思ってるのは、春生まれた やつの世話ですわ。
      4匹は どうかな?無理かな?
紋佐・・・・あぁ〜、広いんですねぇ。え?これが今年 生まれた?
      これ大きいですよ?
華留蔵・・・そうだね、20kgは、あるね。
      大人は、これだからね。大きいのは80kgはあるね。
      ドンドン大きくなるよ。

いろいろ 話は 続きました。

結局 紋佐さん 春に 生まれた 2匹の 世話を することに なりました。
名前は モモと モナ。血統書の名前は 別にあるよう でした。
名前の通り どちらもメスです。
モモは 真っ黒。モナは こげ茶。どっちも 優秀な 血統の 犬だそうです。
任されたのは、引き綱運動(散歩のことです)と 簡単な しつけ。
それに ブラッシング、餌やり その他 です。

まずは、散歩。
やりだしたら すぐに 服装の指示も なぜか分かりました。
いきなり 走り出すので、綱を引っ張られて 転ぶのです。 
2匹連れて行くと すぐに別々の ところに 走ろうとします。
     こらぁ。だめじゃないかぁ。   
     モナ そっち行くな。
     あっ、モモ 猫を 追いかけるなぁ。
2匹は おおはしゃぎ。疲れを 知りません。
1時間ほどの散歩で、紋佐さん ボロボロ。
転んだこと 数知れず。あちこちの 筋肉が もう大変。
それに、モモとモナ 歯が 生えかけなので 痒くって よく かみつきます。
強くは 噛んでない つもり なのでしょうが、
何せ 力があるので トレーナーも ボロボロ。
散歩から帰ってくると ブラッシング。
モモとモナ うれしそうです。紋佐さんを ベロベロなめます。
     気に入って くれるのは いいけど なめなくて いいよぉ。
     ブラッシング できないじゃ ないかぁ。
紋佐さんが モモとモナの顔を 押しやると 遊んで もらってると 思って
余計に なめてきます。
そのうちに 馬乗りに されて なめられて ました。
もう ヨレヨレ。
悪戦苦闘は 続きました。

一段落して 三人で食事に なりました。
ドロドロの 紋佐さんを 見て 華留蔵さん やゐ(やい)さん うれしそう。
やゐ・・・・がんばったねぇ。
      かわいいでしょ。
      疲れるけどね。
      こっちの 疲れも 取ってくれるしね。
紋佐・・・・??????
華留蔵・・・ばーさん それじゃ わからんだろぉ。
      犬はねぇ、どんな犬も 自分は 人間の 仲間だと 思ってますわ。
      だから助けようとか 役に立とうとか、一生懸命 見ててなぁ。
      人間に 近寄る 気が 満々ですわ。
      一緒に居たくて 遊びたくって 仕方がないんです。
      でも、悲しいかな 犬だから よぉ ルールが 分からんのです。
      だから、ルールを はっきり 教えて やらんと いかんのです。
      ダメな もんは ダメ、いい もんは いい。
      はっきり させて やらんと。
      まぁ、今のとこ 紋佐さん 失格ですな。
紋佐・・・・そうでしょうねぇ。
      ふぅ〜〜〜。
      毎日これを やってるんですよね。
      よく続きますねぇ。
やゐ・・・・さっき いうたでしょ。
      疲れ取って くれるんです。
      かわいい 家族ですからね。   
紋佐・・・・そうですかぁ〜〜。
話は、まだまだ続きました。

でもヘロヘロの 紋佐さん あまり頭に 入りませんでした。
紋佐さん これで 何が 分かるんだろうと 半信半疑です。
でも、華留蔵さんと やゐさんの どこかしら あったかい雰囲気に
何かいいことが あるようにも 思えて 続ける気には なってます。
華留蔵さんは いつも怒って 犬を 蹴ってますし、
やゐさんは ホントに やいやい 言ってて、ひどい人達の はずなのに。
なぜか 紋佐さん いい雰囲気を 感じてます。
     親父も 酒飲んで 怒って暴れてるけど 華留蔵さんとは
     なんか違うなぁ。
     やゐさんが 言うより お袋が なんか言う時の方が 怖いなぁ。
     あんなに、やいやい 言わないのになぁ。
     何が 違うのかなぁ。
     でも ここは なんかいいなぁ。
     また 明日も来よう。今度はもっと 破れない 服もって 来るぞぉ。

今日は ここまでです。続きは また次回。
いろんな人に 当て はまる 話です。
参考にして ください。
長く お付き合い ありがとう ございました。

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